2004-02-14から1日間の記事一覧

Proctor, Robert N: 健康帝国ナチス ISBN:4794212267

ナチスの行為を根拠に、ナチスの「成果」を全否定することに違和感は感じないが、功罪は紙一重だなとは思った。

Archer, Jeffrey: 獄中記 ISBN:4048981463

流石に、文章は旨い。 旨いから、つい、読まされてしまう。 でも、僕は何も悪いことをして居ないと言いたげな、年不相応な無邪気さに胡散臭さも感じてしまう。

Junge, Traudl: 私はヒトラーの秘書だった ISBN:4794212763

ヒトラーの周辺という特殊な環境下でも、日常は日常だったのだなという感想と、身近過ぎて特殊な環境を意識出来なかったのだなという感想と。 所々に挿入されている戦後直後の手記に見られる混乱を読むと、2002年になって漸く淡々と書くことが出来る様になっ…

平岡 泰博: 虎山へ ISBN:4087813029

視点の深浅が無く、文体の起伏が無く・・・それでも希有の体験を書いて居るから読まされてしまう。

三浦 紀夫: 倒産社長の告白 ISBN:4794212712

結局、この人は経営者として何が拙かったのだろう?と言うのが見えぬまま、読了。 別に、こんな凄い手腕の経営者が・・・と思った訳では無く、逆に、マクロな問題点が見えぬまま、淡々と出来事が積み重なって倒産していくのがもどかしい。 まぁ、分析し切れ…

百目鬼 恭三郎: 風の文庫談義 ISBN:4163452702

再読・・・のはず。 何故か栞が途中に挟んだままだったのが気になって、改めて読み返した。 嫌味すれすれの蘊蓄と、敢えて読み辛さを狙って居るかの様な文体が、読後の適度な疲労感を与えてくれるものだから、普段、娯楽本ばかり読んで居る身には、良い刺激…